書評

ここでは金融・証券論、金融工学、経済、会計、英語、その他の本について管理人の独断と偏見により書評してます!!基本的には今までに読んできた本たちを…(だから書評だろ(笑))としながら、まだ読んでいない、しかしぜひとも読みたい本を勝手に評価してます。学術向けから実務家向けまで、気ままに評価しまッす♪

総数 学部前半 学部後半 M1 M2 D1〜 実務家向け
金融・証券、金融工学(洋書)
金融・証券、金融工学(和書)
テクニカル分析(洋書、和書)
経済(洋書)
経済(和書)
会計、経営分析(洋書、和書)

記述している学年は、その本の読まれる、適応すると考えられる平均的な学年です。M1は大学院修士課程1年、M2は大学院修士課程2年、D1は大学院博士後期課程1年です。表内の数字はその対応学年からの書籍数です。また、その本が実務家かどうかは、薄さや内容といった総合的なもので判断しております。


英語
その他

金融・証券、金融工学(洋書)

Advanced Modelling in Finance Using Excel and Vba (WILEY FINANCE)
Mary Jackson (著), Mike Staunton (著)
証券論
学部後半〜M1

エクセルでの具体的な手法を扱っている。Financial Modeling よりも薄いので、日本人向けであると思う。もちろん基本的な点は丁寧に押さえられており、使いやすいと思う。モンテカルロ・シュミレーションも扱っている。





Financial Modeling
Simon Benninga (著), Benjamin Czaczkes (著)
証券論
M1〜M2

証券論での理論をエクセルで具体的にはどのようにやるか、ということについて丁寧に行われている。今までCAPMやB-Sと言った理論は学んできたけど…という方にお薦め。また、これで具体的に手法を学びながら理論を学んでいくのもいいと思う。普通の理論の教科書だけでは身につかない、具体的な手法の習得は非常に大切だと思う。





Introduction to the Economics and Mathematics of Financial Markets
Jaksa Cvitanic (著), Fernando Zapatero (著)
金融工学
M1〜

金融工学を少し学ばれている方、しかしまだ足りぬって方♪証明もある程度まではかなりなされています。説明が丁寧で、非常にわかりやすいです。自分的にはかなりお買い得な一冊であったと今でも思っております。ちなみに、これは数学研究科のM1での使用を目的としているらしいです(笑)




Continuous-Time Finance
Robert C. Merton (著)
金融工学
M2〜

金融工学の父とも言える、マートンの一冊。論文集に近く、一回目は30ページくらいで挫折した経験もある(笑)しかし、金融工学の幹の部分について詳しく解説かれており、それ系の論文を読むとしたら手元にはどうしてもほしい一冊。




Stochastic Calculus for Finance II:Continuous-Time Models
Steven E. Shreve (著)
金融工学
M2〜
Now Reading!!
理系の方用に書かれている本の一冊。しかし、内容は非常に丁寧かつ厳密であり、非常に素晴らしいです。私はこれのIの方には目を通していないですが、それでも全然対応可能です。金融工学を厳密にやりたいっ!!って方には必須の一冊なのではないでしょうか。非常にお薦めです、間違いない。



金融・証券、金融工学(和書)

経済学とファイナンス
大村 敬一 (著), その他
金融論
学部後半〜M1

金融論とは、と言うことを考える時にまずこれを思い出します。中は経済、金融、国際とわかれており、非常にわかりやすい。証券アナリスト指定教材。






証券投資論
榊原 茂樹 (著), 他
証券論

学部後半〜M1

証券論の理論をある程度掘り下げている。少し難しいかもしれないが、何回も読むと非常に優れた本問いことが認識できる。証券アナリスト指定教材。









金融・証券のためのブラック・ショールズ微分方程式
石村 貞夫 (著), 石村 園子 (著)
金融工学
学部後半〜M1

「ブラック・ショールズって聞いたことはあるけど、実際にどうなっているのかをかいま見てみたい」という方のためにかかれている一冊。数学が全く出来ない人のために非常にわかりやすく書かれており、従来の数学的な本や論文にありがちな‘公式→証明→公式→証明→…’という方針をあえてとらないところが良いと思います。また、薄い本なのですぐ終えることが出来るところも魅力♪



ファイナンスの数理入門経済社会の数理科学
津野 義道 (著)
金融工学
学部後半〜M1

上智大学の津野先生の授業のレジュメ集。金融工学のイントロダクション的な一冊。わかりやすく説明すると言っている割にはそうは感じられないが、2,3回読んでくるとわかってくる。これに一回、目を通してから他の金融工学の本を読むと、ここで何がどう大切なのかがわかってくる。4次のモメントがどうした??ってかんじだったもん(笑)むしろ文型の方が「金融工学やるぞっ」と意気込む時にその世界を垣間見る、なんて感覚かな♪けど、今思うとかなりいい本です。




コーポレート・ファイナンス(上)
Richard A. Brealey (著), その他
金融
学部後半〜M1

翻訳だけにしばしばよみづいらい点はあるが、それでも中身は非常に良い。ちなみに金融のジャンルに組み入れるか、経営分析に組み入れるか、迷いました。







コーポレート・ファイナンス(下)
Richard A. Brealey (著), その他
金融
学部後半〜M2

上巻は他の教科書の内容とそこまで大差ないといえば大差ないが、この本は下巻がむしろメインなのではないかとすら思う。下巻の内容を完全マスターすれば、かなり自己啓発になるんではないでしょうか。それくらい充実した一冊。やはり日本人向けに上下巻に分けたみたいだけど、分けないほうが良かったと思う。



テクニカル分析(洋書、和書)


行動ファイナンス―市場の非合理性を解き明かす新しい金融理論
ヨアヒム・ゴールドベルグ (著),
行動ファイナンス
学部前半〜M1

行動ファイナンスの産みの親たちが書いた本の訳書。市場の効率性がどうしても信じられない方、市場心理に興味が深い方、にお薦めです。





経済(洋書)

Dynamic Economics: Quantitative Methods and Applications
Jerome Adda (著), Russell W. Cooper (著)
マクロ経済学
M2〜
Now Reading!!
経済学の動学について、その理論と計算方法とを両方扱っている画期的な一冊。基本編と応用編に分かれており、基本編さえ目を通せばあとは主だった経済学に関しては応用編にて使用可能です。





Intermediate Microeconomics: A Modern...
Hal R. Varian (著)
ミクロ経済学
学部後半〜M1

とにかくわかりやすく、下手な日本語の教科書よりははるかに理解しやすいと思う。自分もこの本のおかげではじめてわかった概念は数知れず。また具体例のうまさ足るもの、もはやぐぅも出ません。。。さらに巻末問題の解答も全てついており、感動の一冊。経済を学んでいなかった方も、経済をかなり学ばれた方も、読んでみてはいかがでしょうか♪





Microeconomic Analysis
Hal R. Varian (著)
ミクロ経済学
M1〜
未読
ミクロ経済学のadvanceな内容ならこれ。ただ、経済学を専攻されて無い方はIntermediate Microeconomicsを学んでからの方が良いと思う。内容は結構難しいと思う。





Economic Statistics and Econometrics
Thad W. Mirer (著)
計量経済学
学部生後半〜M1

非常にわかりやすく基本的な内容がまとめられている。内容がやさしいため、どちらかというと‘洋書に慣れる’という意味で用いてもいいかもしれない。




Introduction to Econometrics (THE ADDISON-WESLEY SERIES IN ECONOMICS)
James H. Stock (著), Mark W. Watson (著)
計量経済学
M1〜M2
Now Reading!!
計量の若手ホープ、ストック・ワトソンの教科書。同じ話題の具体例がかなりながい間使用されたりするので、めんどくさがりなO型のかたには特にお薦め(笑)他の教科書には無い観点が盛り込まれていたり、P値を積極的に用いたりしていて、新鮮です。





Econometric Analysis
William H. Greene (著)
計量経済学
M1〜

計量経済学を学ぶにあたって、もはやジョンストンと並ぶくらい、いやそれ以上か、といったほど有名なグリーンの一冊。全て読破すると言うよりは、辞書的に用いるのがデファクトスタンダード(笑)計量を学ばれる方は、とりあえず横に置いておいてもいいのではないでしょうか。





Applied Econometric Time Series (Wiley Series in Probability and Mathematical Statistics)
.
Walter Enders (著)
計量経済学
M1〜

時系列分析に特化している一冊。時系列と言えば、この本かハミルトンか、というような選考している方には必須の一冊である。ハミルトンが分厚すぎて辞書的な存在になってしまうのに対し、こちらは通読可能である。自己相関からARCH経由でVARまで、かなり丁寧に書かれている。




Econometrics
Fumio Hayashi (著)
計量経済学
M2〜
Now Reading!!
世界のHAYASHIです。現在は東京大学で切磋琢磨されております。ほとんどが行列表示されており、数学に拒否反応がある場合は少しつらいかも。しかし、GMMまでを、そしてその内容を非常に丁寧に書かれております。グリーンのEconometric Analysisの2−4章に目を通してからやる、と言うのが常套手段です。証明に関しては、これでもか、ってくらい丁寧にやられており、かつその説明も逐一あるので素晴らしい一冊であると考えております。ちなみに米国ではこれがM1用らしいです。




Mathematics for Economists
Carl P. Simon (著), Lawrence Blume (著)
経済数学
学部生後半〜M1

経済学で必要と考えられる数学を包括的に扱っている。非常にやさしいところから始まり、練習問題も豊富である。今まで数学を避けてきた人や英語に慣れていない、という方には特にお薦めしたい。










経済(和書)


入門マクロ経済学
中谷 巌 (著)
マクロ経済学
学部前半〜後半

マクロ経済とは何か??といった非常に初歩から展開している入門書。経済学をはじめて学ばれる方に。中身は体系が整っており色使いも綺麗で、知識の整理を常に行っているので非常にわかりやすいです。




ミクロ経済学入門
西村 和雄 (著)
ミクロ経済学
学部前半〜学部後半

ミクロ経済学の入門書と言えばこれ。最後にカオスまで触れており、なかなかおもしろい。もちろん中身は入門書とだけあって、非常に丁寧にかかれてます。







経済分析のための統計的方法.(第2版)
岩田暁一
計量経済学
学部後半〜M2

慶応大学教授の岩田先生の一冊。おそらく日本語の計量経済学についてのintermediateな本では控えめに言っても5本指にはまず入ると思います。あえて時系列分析に関わる内容は一切排除しており、その分他の計量にとって非常に大事である様々な統計的方法を含んでおります。「噛めば噛むほど味が出る一冊。」








会計、経営分析(洋書、和書)

ゼミナール現代会計入門ゼミナールシリーズ
伊藤 邦雄 (著)
会計学
学部後半〜M1

会計学を体系的に学びたい、というのならこれ。非常にわかりやすくかかれており、具体例や最近のトレンドまで豊富に揃えられている。




証券アナリストのための企業分析
阿部 大輔 (著), その他
経営分析
学部後半〜M1

企業分析について、常に「証券アナリスト」の視点から考えているテキスト。あくまでも会計の知識をそこまで求めておらず、簿記の解説とかもあったりする、金融屋向けのテキストと言える。証券アナリスト指定教材。




企業分析入門 第2版
クリシュナ・G. パレプ (著), その他
経営分析
学部後半〜M1

最初に会計の考え方について解説し、その後経営分析を実際に行う。この本は何よりも具体例が命です。ちなみにその具体例の答についてはほとんど触れない。というのも、YesとでもNoとでも解釈できる場合が経営分析には多々あるからだ。しかし、その考え方やヒントは教えてくれる。




Techniques of Financial Analysis: A Guide to Value Creation (TECHNIQUES OF FINANCIAL ANALYSIS)
Erich A. Helfert (著)
経営分析
M1〜
未読

早く読まなきゃ読まなきゃ、と思いながらも今にいたる本達の一人。今年中には読みたいと考えております。経営分析を学ばれているドクターの方に薦められた一冊。





英語



新・英文法頻出問題演習 (Part1)駿台受験シリーズ
伊藤 和夫
文法

駿台のエイヒン。何回読んでもあらたな発見があり、大学受験だけを目的とするには非常にもったいない一冊。昔は下のpart2とあわせて一冊だったのに、時代の流れですかね。全て問題形式になっており、あとあと気付いたら記憶に残っているというのが素敵です☆TOEIC対策にも十分機能してます。







新・英文法頻出問題演習 (Part2)駿台受験シリーズ
伊藤 和夫
連語

上記の一冊とは別々に勉強可能だが、できればあわせて持っといておきたい。というのも、両方を並行的に用いることによってパフォーマンスは数倍に膨れ上がると考えられるからです。









新・基本英文700選駿台受験シリーズ
鈴木 長十, 伊藤 和夫
英作文
これの本来の目的が果たして英作文なのかは自分は確かではない(というのも、確か文法だったような…)ですけど、文法を一通り学んだ方にはこれをやってみるといいと思います。というのも、英語の文法別に英文が題名どおり700個並んでおり、これをすべて暗記すれば英作文において非常に優れたパフォーマンスが約束されるも間違いないと考えられるからです。この文章を元に、あとは適当に応用するだけ…ということです。


その他

コトラーのマーケティング・マネジメント
フィリップ・コトラー (著), 恩藏 直人 (翻訳)
マーケティング
M1〜

マーケティングと言えばコトラーですよね。しかし、これはほんと分厚い。普通は薄いほう(マーケティングコンセプト)を読むjんだろうなぁ。自分は分厚いの好きなんで(笑)







バフェットからの手紙
ローレンス A カニンガム (著), 増沢 浩一 (翻訳), Lawrence A. Cunningham (著)

天才投資家、バフェットが株主へ書いた年次報告書の中に織り込まれている、バフェットの投資への取り組み方をまとめている一冊。彼は最新の金融論の矛盾点を非常に突いており、同時にどうあるべきか、ということについてまで言及している。真の‘投資’とはまさにこのことではないか、と考えさせられました。株式への長期投資というものがなんなのかと言うことが描かれております。








CFA受験ガイドブック―学習の手引き&レベル1試験のポイント



大野 忠士 (著), JSIP 単行本 (2003/03) 金融財政事情研究会

米国証券アナリストに興味がある方はまずこの一冊を手にとるところから始まるのではないでしょうか。受験の方法やそれまでの流れ、またどのような問題でるのか、ということがほとんどわかります。あくまでもガイドブックなのでこれ一冊でどうにかなる、というほど試験は甘くないですが、それでもとっつきにくい行為基準の英語を学ぶことやレベル1にとどまらずにレベル2についてまで少し触れている、といった素晴らしい本。