大学院
                    

 大学院受験はやるべきことをきちんとやってさえいれば、大丈夫だと思います。大学院の内容は別掲するとして、ここでは大学院受験について考察したいと考えます。私は専攻が金融ということでしたので、金融、それから経済系列なので経済学、あと英語について対策を行いました。また、計画書についてもここでは触れたいと思います。そして最後に対策としての重要事項を考えてみたいと思います。

     金融

なかでも証券なのですが、これはアナリストの指定テキストの2冊(経済学とファイナンス、証券投資論、詳しくは書評参照)を勉強しました。まず、数回テキストに目を通します。(これ自体がかなりヘビィです。)私はおそらく証券分析は10回程度、金融は5回程度目を通しました。これだけでいいのか、という不安も多少あるかもしれないですが、大丈夫です。この二冊はその分野の大部分を網羅していると同時に、学部生レベルを超えているからです。おそらく大学と大学院との掛け橋となるようなレベルであると思います。むしろ他のことをやる暇は無いと考えますので、これだけをみっちりやりましょう。そして一生懸命目を通してだいたい内容が理解できてきたら、今度はアウトプットです。私は例えば証券分析のほうでは大事と考えられる内容を20〜30程度に絞り、それをルーズリーフ1〜2枚にまとめ、そして全て暗記しました。そこでは暗記の作業は最後の一ヶ月で行っておりましたが、「これを何分で覚える」と非常にストレスをかけて暗記しておりました。また、この分量である理由なのですが、だいたいアウトプットできる量が1時間あたりで解答用紙丸一枚程度、と考えられ、その一枚にルーズリーフ1枚と割り当てているからです。

     経済

これは地道に問題集をといていくしかありません。マクロミクロ問わずにまずは入門書に触れましょう。そして次に公務員用の問題集をひたすら解きます。そして仕上げとして最後にチャンができれば、どこでも合格間違いなしです。もちろん、「きちんと」丁寧にやっていることが前提ですが。その方法として、最初の入門書の段階でまとめノートの作成がかなり合格に貢献するのではないか、と考えます。それは、まとめノートを作成することによって、自分のわからなかった部分が明確になり、さらにあとで思い出すことも容易になる、といったメリットがあるからです。

     英語

大学院受験の際にもっともネックとなる部分なのではないでしょうか。英語の点数をいわば「足きり」にしているところも少なくありません。まず辞書選びなのですが、普通の辞書はやめましょう。辞書は例えば経済なら経済用語辞典を使います。単語帳がある科目(例えば会計や経営、経済、また金融も最近のばから出てます)はそれをやってしまいましょう。その際、くれぐれも自分の専攻と矛盾した行為は無いか、ということは気をつけてください。例えば経済を受けるのにTOEICの単語帳ばかりやっていても、長い目で見れば悪くないですが今の目的は大学院合格であり、従って非効率になるといわざるを得ません。もちろん、基礎的な単語に自信が無い方は、その点を抑える必要はありますけど。ここで言う基礎的な単語、というのは大学受験の単語帳で、真中あたりより前にあるくらいの内容を指しております。あとはだいたいが大学院の英語は全訳だと思うので、ひたすら紙を汚しましょう。そのとき、最も注意すべきことは『ストレスをかける』ということです。つまり、時間制限をきちんとつくり、そしてそれを遵守する、ということです。でなければ意味の無いものになってしまいます。その教材としては、書評に別掲したいと考えております。

     研究計画書

これは特に今までの先生と違った研究室を望まれる方には重要になってきます。できれば7月までには完成させておきましょう。方法なのですが、まず大きな題材を決める。(例えばマクロ経済を専攻したいのであれば、景気循環とか)そしてあとは本を片っ端から読みます。ここで読み方としてはまずノートを用意します。そしてその本の題名や中身の章の名前等を書き、そしてその下に自分で二、三行でいいのでまとめます。そして全部読んだらその全てをまとめ、そして最後に自分の感想を書きます。これをやると方向性がかなり絞ることができ、そして自分のやりたいことがなんなのか見えてくると思います。下記のような感じです。


これを10冊程度やれば、かなりまとまると思います。あとは計画書を書くだけです。ここで、必ず添削してもらうようにしょう。別に自分の専攻に明るい必要があるわけではないです。誰でもいいと思います。(私は何度も父に見てもらいました。) もしどうしても誰もいないようなら、一回書いたら1日は寝かしてから添削するようにしましょう。終わった直後は誰でも疲労があり、そして興奮状態にあるので、正当に見ることができなくなっている場合が多いからです。

最後に、面接なのですが、私は非常に和やかに終わりました。面接中に「いい修士論文がかけそうだ」といってもらったことを今でも覚えております。就職活動を経たので面接と聞くといいイメージは無かったのですが、安心して大丈夫です。ちなみに私は口頭問題にほとんど答えられなかったのに合格してました(笑)